2022-01-17 12:17:35 更新

外壁塗装の費用相場をシミュレーション!コストを抑える3つのポイントも解説

外壁塗装の費用相場をシミュレーション!コストを抑える3つのポイントも解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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住宅の屋根や外壁は直射日光や風雨に毎日さらされているため、年月の経過とともに劣化してしまうのは仕方のないことです。しかし、こういった劣化症状を放置しておいていいのでしょうか。
例えば、屋根材や外壁材の塗装がボロボロになってしまうと、建物内部にまで雨水などが浸入します。浸入した水はやがて室内にも流れ出て、それ以前に柱や梁といった構造体にも大きなダメージ を与えてしまうかも知れません。結果として、激しい腐食 を発生させることにもつながります。
高額な費用がかかるリフォームが必要になってしまう事態に陥る前に、定期的に考えたいメンテナンス こそが外壁の塗装工事なのです。そんな外壁の塗装を考えたとき、誰もが最初に気にするのが「我が家の外壁塗装にかかる費用はいくら?」ということでしょう。
そこで今回は、外壁塗装の費用の内訳を解説し、坪数ごとのシミュレーションも行います。そして、少しでも費用を抑えるためのポイントについても学びましょう。

目次閉じる

1 . 外壁塗装の費用相場は?

2 . 費用の内訳

3 . 外壁塗装の費用を抑える3つのポイント

4 . 外壁塗装の費用を抑えたくてもやってはいけないこと

5 . 外壁塗装費用の支払い方法

6 . 症状が軽いうちに工事を済ませたほうがいいケースも。塗り替えのタイミングを見極めましょう

1 . 外壁塗装の費用相場は?

外壁塗装というのは、建物工事の中でももっとも値段が分かりづらいものの1つです。どうしてそのようなことになるかといえば、業者ごとに得意なジャンルが違っている上、職人さんの熟練度材料の仕入れ方 が異なるためです。そのため、複数の業者に見積もりを出しても、値段が完全に一致することはありません。

金額が不明瞭なのが当たり前だとしても、悪徳業者に付け入られないようにするための最低限の知識を身につけることは不可欠です。そこで一般的な外壁塗装工事の費用シミュレーションを行い、費用相場とその内訳、ローンや見積もりテクニックについても検証してみたいと思います。

1-1 坪数ごとの費用相場

工事費用の概算費用相場は、住宅の坪数から割り出せます。30坪の戸建てを想定した場合、外壁だけの塗装で60万〜90万円 、外壁と屋根を同時に行う場合は80万〜120万円 ほどが塗装工事の費用相場となっています。40坪や50坪など他の延坪での費用を知りたい場合、10坪の増減ごとにおおむね10万円を足したり引いたりすれば、概算がすぐに出せます。

20坪の場合:外壁塗装のみの費用相場

2 . 費用の内訳

外壁塗装の費用相場を知るためには、それにかかる費用の内訳を知っておかなければなりません。誠意のない業者によるずさんな見積もりでは、何もかもがひとまとめにされた「一式いくら」 というものがあります。それでは実際のところ、高いのか妥当なのか、それとも安いのかが分かりません。

見積書には、業者が現場を確認した上でどのような工事が発生するのか、工事にはどんな材料がどれだけ必要なのかを細分化して、さらに人件費なども計上した総額が記載されています。

工事の費用を理解する上で押さえておきたいポイントが、以下の3つが外壁塗装の費用を大きく左右するということです。
● 塗装面積と塗料のグレード ● 足場代金 ● その他の費用
そこでこれらの項目についての詳細を、見ていきたいと思います。

2-1 塗装面積と塗料のグレード

塗料の代金は、塗料の単価×塗装面積によって求められます。塗装をする面積が広いほど多くの塗料が必要になり、その分コストが嵩むのは当たり前ですね。

塗料のグレードごとの平米単価は以下の通りです。単価の安い塗料は耐用年数も短く、短期間で塗り替えが必要になるため、長期的にはコストが嵩んでしまう ことを覚えておきましょう。

塗料名 1㎡あたり 耐用年数
アクリル塗料 1,400~1,600円 5~7年
ウレタン塗料 1,700~2,200円 8~10年
シリコン塗料 2,300~3,000円 10~15年
ラジカル塗料 2,500~3,000円 12~15年
フッ素塗料 3,800~4,800円 15~20年
光触媒塗料 4,200~5,000円 15~20年
無機塗料 4,500~5,500円 20~25年

30坪前後の戸建てで、サイディングの外壁の塗装を行なった場合の費用例を見てみましょう。通常、外壁塗装の基本は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りを行います。この単価は3回塗りのものです。額面は業者によって多少の差がありますので、参考までにご確認ください。

2-2 足場代金

見積書の中で抑えておきたいのが、足場面積や足場代の算出方法 です。外壁塗装には、高い場所での作業が不可欠です。2階以上の建物はもちろんのこと、例え平屋でも屋根の近くは足場がなければ、安全で効率の良い作業はできません。足場を設置するための費用は、外壁塗装費用の中で、かなりの比重を占める大きな金額が必要になります。

足場を組む面積の算出法は以下の通りです。
(家の外周+8m)×高さ
この足場を組む面積に、足場費用単価と飛散防止ネット単価をかけます。
足場費用…足場架面積×(足場費用/㎡+飛散防止ネット/㎡)
足場費用1㎡の単価相場…600〜800円/㎡
飛散防止ネット1㎡の単価相場…100〜200円/㎡
このように、足場代はバカにならない金額となります。足場を組むのであれば、外壁塗装と同時に屋根塗装も一緒に行なった方が、足場代を1回分で済ませられるため、その分安上がりになるのです。

また、足場費用には、架けばらしといって、組んだときと解体するときの費用があります。
工事を何回にも分けてしまうと、この分が余計にかかってしまうということになります。
屋根塗装はまったく必要がないという場合は別として、費用を抑えるポイントとして足場代のことは覚えておきましょう。

2-3 その他の費用

そのほかにも、あれこれと出費が生じてしまうことも覚えておきましょう。まずは高圧洗浄にかかる費用。「これから塗装するのだから、洗浄は不要では?」と考える人も多いでしょうが、それは大きな間違いです。
塗料をきちんとキレイに塗るためには、塗装面の掃除は欠かせない作業の1つであり、必須となります。料金は塗装面積に高圧洗浄の単価をかけます。

養生費用(100〜300円/㎡)

次に隣家に迷惑がかからないようにするためと、塗装しない部分を守るために養生が必要になります。これは施工面積に養生の単価をかけて計算します。

シーリング費用(250〜400円/ ㎡)

さらに外壁同士の隙間を埋めるシーリング も必要です。日当たりの良い場所は、どうしても早くシーリングが劣化してしまいます。そのため、経過年数とシーリングの劣化状況を考慮して、施工方法を決めます。
既存のシーリングの上に新しいシーリングを重ねる「シーリングの増し打ち」 か、それとも古いシーリングを剥がして、新しいシーリングを打つ「シーリング打ち替え」 にするのかを選択します。「シーリング増し打ち」「シーリング打ち替え」のいずれも、施工面積にそれぞれの単価をかけて計算します。

  • シーリング増し打ち …500~1,000円/㎡
  • シーリング打ち替え …900~1,500円/㎡

塗装面が激しく劣化している場合、下地の補修 も必要になります。費用は補修する面積によって変わりますが、普通はそれほど広い範囲にはなりません。
補修面積により相場は変わる…1万〜2万円

忘れてはいけないのが、外壁塗装に際して発生するゴミの処理費用です。これはある程度、決まった量のゴミが出ることを見越しているので、一式と表記されている場合がほとんどです。
廃材処理費一式…1万〜3万円

3 . 外壁塗装の費用を抑える3つのポイント

外壁塗装の工事費用をなるべく安く抑えたいのならば、相見積もりを取るのは必須です。単価設定は1社ごとに違いがあるので、相見積もりを取ることでよりお得な見積もりを選ぶことが出来ます。

ただし、以下の2つのポイントを必ず抑えるようにしてください。

  • 相見積もりは3〜4社に抑えること
  • 同じグレードの塗料で見積もりを依頼すること

あまり多くの業者から見積もりを取ると、かえって比較が難しくなります。また、それぞれの業者が提案する塗料のグレードが違っていては、比較にならず意味がありません。
足場が必要な工事はすべて同じタイミングで行うこともポイントです。塗装工事だけではなく、家のメンテナンスにかかる費用を抑えられます。外壁塗装工事にかかる費用で見ると、足場費用 は全体の15〜25% も占めており足場が必要な工事を塗装工事と一緒に行えば、将来的にはその分の足場費用が節約できるのです。

足場が必要な工事には以下のものがあります。

  • 屋根の塗装
  • 屋根の補修
  • 外壁カバー張替工事
  • 屋根カバー葺き替え工事
  • 付帯工事(雨どい 破風板の交換など)
  • 屋根の雪止め設置
  • 屋上防水
    このような高所作業の工事は、まとめて行なう方が、長い目で見ると無駄な支出を抑えられるでしょう。

3-1 適した季節に外壁塗装をする

外壁塗装工事で人気の季節は、春(3〜5月)秋(9〜11月) です。というのも外壁塗装を行うには、それに適した気候条件があるからです。

  • 気温が5℃以上
  • 湿度が85%以下
  • 強風、降雨、降雪ではない
  • 結露が発生していない
    これらの条件を満たさない環境で塗装すると、塗膜の膨れや剥がれ といった不具合を起こす可能性が生じてしまいます。一般的には、春と秋はこれらの条件を満たす日数が多いので、塗装工事の依頼が集中しがちになるのです。そのため、この季節は「リフォームシーズン」 とも呼ばれています。
    一方、夏や冬は塗装業者にとっては閑散期となるため、工事を契約してもらうために値引きしてくれる可能性 が高まります。工事内容や使用する塗料によっては、狙い目かも知れません。以下は、季節別のメリットとデメリットを簡単にまとめたものになります。

春(3〜5月

メリット
・暖かいため、冬よりも塗料が乾きやすい
・工事中に窓を閉め切っても過ごしやすい
デメリット
・春一番などの強風で作業が出来ず、その分工期が延びてしまうことがある
・繁忙期で業者が忙しく、工事開始日が予定よりも遅くなる可能性あり

夏 (6〜8月)

メリット
・塗料がよく乾くため、工期が遅れない
・日が長いので作業時間が長くとれる
・梅雨は閑散期なので費用割引の可能性も
デメリット
・梅雨時期は工期が延びる可能性が高い
・工事中に窓を閉め切ると暑い
・職人が熱中症になる可能性がある
・台風が発生する場合がある

秋(9〜11月)

メリット
・工事中窓を閉めていても過ごしやすい
・職人も快適なので作業がテキパキ進む
デメリット
・日暮れが早く、作業時間が短くなる
・大型台風が発生しやすく、作業が止まる
・繁忙期なので希望通りの日程がとれない

冬(12〜2月)

メリット
・冬でも年や地域により天気が安定する
・窓を閉め切っていても過ごしやすい
・閑散期なので割引の可能性も高い
デメリット
・気温が5℃以下になると塗装が出来ない
・雪が降ると、溶けて乾燥するまでは作業が止まる
・暗くなるのが早く作業時間が十分とれない
繁忙期は工事日程が詰まっているため、契約してもすぐに工事がスタートできる可能性は低いと考えた方がいいでしょう。希望通りの時期に工事を実施したい方は、少なくとも2〜3カ月前 には業者に希望時期を伝えるようにしてください。

3-2 外壁塗装の助成金を活用する

忘れずに利用したいのが、自治体から出る助成金や補助金 です。
外壁塗装工事では省エネルギー工事として遮熱塗装をする場合など、工事費用の10%程度 を負担してもらえる場合があります。一般的には10~20万円 の範囲と考えていただければと思いますが、その金額があればできることも増えますし、予算の補填面でも大きいといえます。
ただし、助成金・補助金がもらえるかどうかは、居住している自治体によって違いがあるので、まずはご自身の住んでいる地域の自治体に、助成金の条件を確認してみることが大切でしょう。

3-3 大手業者と地元業者、どちらがよいか?

業者選びをするときに、大手業者か地域の業者 のいずれに依頼すべきか悩まれるのではないでしょうか。大手業者を選べば、工事に施工不良があった場合などの対応はきちんとしてくれます。しかし、費用は地元業者と違って大幅に高いことも確かです。
一方、地元業者に依頼すれば、大手業者のマージンがない分、金額はかなり抑えられるでしょう。しかし、不具合があった場合など業者によっては対応をきちんとしてくれないケースもあります。

大手業者と地元業者、一長一短はありますが、コスト面からは地元業者に依頼する方がオススメです。仮に大手業者に依頼したとしても、そこから地元の業者に発注されて彼らが工事をする可能性があるためです。

ポイントは発注形態ではなく、いい業者選びを自分でできるかどうか、という点にあるといえるでしょう。業者の善し悪しの見極めができないのであれば、工事費が高くても大手業者に依頼して、責任施工をしてもらうのが間違いありません。しかし、いい業者を紹介してもらえた場合には、地元業者に直接発注した方がコストを抑えられることを知っておいてください。地元業者に依頼して価格を抑えたいのであれば、塗装の知識を身に着けて、いい業者選びができる目を養っておきたいものです。

4 . 外壁塗装の費用を抑えたくてもやってはいけないこと

塗り替えを考えたとき、誰もが工事にかかる費用を抑えたいはずです。各家庭において、数十万円~100万円という出費は大きな金額です。ここでは、その費用を抑えるためにやってはいけないことを6つに分けて解説していきましょう。

4-1 無理な値引きを要求する

自分の予算より高い見積書を出されたら、誰もが値引きのお願いをするのではないでしょうか。しかし、強引な値引きは粗悪な工事の要因 になることを覚えておいてください。とくに、適正な価格で見積書を出してきている業者に対して、強引な値引きはご法度。なぜなら業者も暴利をむさぼっている訳ではないため、強引な値引きは工事の手抜きや工程の省略につながってしまう可能性があるからなのです。何事にも適正価格は存在します。無理な値引きは工事の質を下げることになりますので注意しなければなりません。

4-2 工程を省く

値引きをするにあたって、工程を省略して総額を落とそうというのがこのパターンです。例えば、塗装というのは3回塗りが基本。下塗り、中塗り、上塗りという段階を経て仕上げていくのですが、このどれかを省略してしまうと、例え良い塗料を使っていたとしても、仕上がりは本来の性能を発揮できる状態にはなりません。結果として、次の塗装工事までの間隔が短く なってしまったり、塗りムラや剥離 などにつながる可能性も高くなってしまうのです。明らかに無駄な工程以外、省略することは避けるべきです。

4-3 低品質な塗料を使う

塗料のグレードを落とすことは、費用を抑えるための方法の1つであることは確かでしょう。しかし、塗料というのは、ただ塗ればいいというものではありません。塗装する場所や土地の環境によって最適な塗料は異なっており、塗装業者は様々な条件を吟味して使用する塗料を決定しているのです。工事費を抑えるために塗料のグレードを落としてしまうと、結果として仕上げ状態が想定より悪かった、ということにもなりかねません。費用を抑えるために同等品を使う場合には、その塗料が元の提案と比べて遜色ないものなのか、念入りに検証する必要があるでしょう。

4-4 「今日契約すれば30%オフ」というキャンペーンで焦って契約する

キャンペーンで価格が安くなるとしたら、誰もが心を動かされてしまうのではないでしょうか。お得なキャンペーンが存在していることは事実です。しかし、「今日契約すれば~」というようなキャンペーンは要注意。そもそも現場状況も確認せずに、なぜ値引きを約束できるのでしょうか。これには2通りの手法があり、ひとつは家の坪数で金額を設定してあり、そこからキャンペーンで何%割引するというもの。業者は損をしたくありません。そのため、想定される工事を見込んで、もともとの設定額を高くしているケース。

もう1つはいろいろな工程や項目を省いている場合です。例えば3回塗りをしていないことを指摘すると、契約のパッケージでは2度塗りとなっているので追加が必要、となってくる訳です。結果として、追加費用がどんどん上乗せされ、結果的に高額な費用がかかります。

こうしたトラブルを防ぐためにも、キャンペーンに飛び付くことは絶対に避けるべきでしょう。住まいというのはそれぞれ形状も状態も、使われている建材も違うもの。一概に同じ金額でできるというものではありません。信頼できる業者に現地調査を依頼し、その上で見積もりをしてもらうことが、結果的には一番安くなるのです。

4-5 部分的な補修は長い目で見ると損

工事をするにあたり、どこの家庭でも予算というものがあるでしょう。どうしてもその予算内で収まらなかった場合、今回は部分的な補修に留めておいて、いつか資金が貯まったとき、残りをやろうと考える方もいるのではないでしょうか。これはある程度、やむを得ないことかも知れません。
しかし、工事を何度かに分けて実施するのは、結果として高額になってしまうことを覚えておきましょう。

例えば足場が良い例です。予算の都合から外壁のみ工事を行った場合、もちろん、かかる費用は外壁塗装の分だけです。しかし、次に屋根の塗装を行うとき、また足場を組まなければならず、結局は足場代を2回分支払う ことになってしまいます。
せっかく足場を組むのであれば、屋根と外壁を同時に塗装してしまった方が、長期的な視点では費用を抑えられることが分かります。

4-6 安全と品質を確保できないDIY

そのほか、費用を抑える目的でDIYに挑戦しようと考える人もいるでしょう。しかし、DIYで外壁や屋根の工事をするとなると、そこにはたくさんの危険が潜んでいる ことを忘れてはなりません。
屋根はもちろんのこと、外壁にしても、高い場所での作業が必要になります。作業用のテーブルで模型に着色するのとは訳が違うのです。
足場は悪く、不安定な姿勢での作業も発生するため、落下事故のリスク が常に付きまといます。手や足の骨を折るだけでも大変な事故ですが、誤って頭を打ち、そのために落命するということにもなりかねません。
安全性だけでなく、品質面でも問題が起きる可能性があります。塗料の付着が上手くいかなかったり、養生がキレイにできず、余計な場所にも塗料が着いてしまったりなど、不具合が発生しやすい のがDIYです。
このように短期的に発生する問題に加えて、長期的に発生する問題もあります。DIYで一見すると良くなったかのように見えた部分が、時間の経過とともに不具合が発生し、結果的にプロの手を借りて工事しなければならなくなり、トータルで見たら多くの費用がかかることもあるのです。

そうした作業が好きで、出来映えよりも「自分が手がけた」ということが大切な場合を除き、工事は業者に任せるのがいいと言えるでしょう。

5 . 外壁塗装費用の支払い方法

100万円近くの費用がかかる外壁塗装工事。安い金額ではないため、気になる支払いの方法についても確認しておきましょう。

5-1 決済の手段

あまり知られていませんが、外壁塗装でもローン を組めます。クレジットカードでの支払いを選択できるケースもあるので、外壁塗装料金の支払い方法や種類、また注意点などを見ていきましょう。

5-1-1 現金

工事代金の支払いにおいて、もっともポピュラーなものが現金による支払いです。支払時期は契約時に決めるもので、おおむね4つのパターンが使われています。

全額後払い

もっともポピュラーな支払い方法で、工事が完了してから全額をまとめて支払います。工事中、業者はまだ代金を受け取っていないため、工事に不満があれば手直しに応じてくれることでしょう。それに、代金を持ち逃げされる心配もありません。現金の後払いにNGを出してくる業者は注意した方がいいでしょう。

施工前に半分 施工後に半分

全額後払いの次に多い方法で、業者側は施工前に受け取った分を材料費などに使えるのがメリットです。後払い同様、完了時にはまだ半金は支払われていないので、手直しなどの交渉がスムーズにいくケースが多いです。誰かの紹介など、相手の顔を立てたい場合などはこの支払い方法がいいでしょう。業者の負担も減り、割とスムーズにいくことが多いです。

全額先払い

工事前に全額支払う方法ですが、何度も工事を依頼して相互の信頼関係が築けているならともかく、はじめての業者との契約では一般的にこの方法は用いられません。悪徳業者の場合、代金を受け取って姿を消す事もあり得ますので、最初からこの契約を迫って来る業者は避けましょう。また、場合によっては見積内容の工事に変更が発生し、不要な項目が出る場合もあり得ます。返金にすぐ応じない場合もありますので、この話が出た場合にはその業者を見送った方がいいでしょう。

5-1-2 クレジットカード

あまり多くはありませんが、業者の中にはクレジットカードでの支払いに対応している業者もあります。金額が大きいので、ポイントを貯めている人にとってはメリットになります。

5-1-3 ローン

支払方法とはちょっと違いますが、資金が不足している際にはローンも検討しましょう。リフォームの際に組めるローンを、リフォームローン と言います。外壁塗装工事はリフォームに含まれますので、もちろん適用されています。
住宅ローンとは異なり融資の上限金額が低く、返済期間も短いのが特徴です。無担保ローンと有担保ローンがあり、各金融機関によって詳細は異なります。ただし、金利が発生するため、支払い総額は多くなります。

6 . 症状が軽いうちに工事を済ませたほうがいいケースも。塗り替えのタイミングを見極めましょう

外壁塗装の費用の内訳やコストを抑える方法、支払い方法などを見てきました。
外壁の塗り替え時期が迫っているのが分かっていても、つい「いまは費用に余裕がないから…」と、先延ばしにしている人も多いのが現実だと思います。目の前の出費を抑えようとして、外壁の劣化を放置しておくと、後々さらに費用のかかる補修工事が必要になってしまうこともあります。金利の負担を鑑みても、症状が軽いいまのうちにローンを組んで工事を済ませてしまった方が負担を軽減できる、というケースは往々にしてあります。

塗り替えのタイミングをきちんと見計らい、工事が必要かどうかを正しく見極めましょう。

外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
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