2024-03-26 10:50:44 更新

外壁塗装を行う前に絶対に知っておきたい5つのこと

外壁塗装を行う前に絶対に知っておきたい5つのこと
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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あなたは今、訪問販売の営業が来たり、折込チラシが入っていたりして、塗装をすることを急かされてはいないだろうか。またはせっかく苦労して手に入れたマイホームなのに、外観が汚くなったり、ヒビが入ったりなどして、そのままにしては無いだろうか。

今、話を進めてしまっている会社と契約してしまう前に、そもそも外壁塗装が必要なのか調べてみただろうか。何百何千という塗料の種類が有るのを知っているだろうか。

確認していただきたい内容は山ほどあるが、全てお伝えしてもきりがない。そこで、ここでは外壁塗装をする上で最低限知っていただいたい事を5つにまとめたので、読み進めていっていただきたい。まだ契約書にサインするのは早い。

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1.外壁塗装の費用相場は約100万

2.塗料のグレードは大きく4種類

3.外壁塗装をせずに放っておくと起こる4つの恐怖

4.塗替えのタイミングを見極めるポイント5つ

5.価格が決まっていない3つのワケ

まとめ

1.外壁塗装の費用相場は約100万

外壁塗装の費用相場は塗る面積と何の塗料を塗るかで大体の価格が決定する。一般的な戸建で、約100万〜150万(※屋根含む)。高い、と思ったかもしれないが外壁と屋根を塗り替えると一般的な一戸建て(約25坪~35坪)で大体100万円から150万円くらいだ。

もし、手元にある見積もりが150万を越えてたら注意していただきたい。それは高すぎる。逆に80万円を切っていたら安すぎるかもしれないのでどちらも注意が必要だ。

見積もりをとっていただいたらわかると思うが、業者によって価格は様々だ。同じ面積、同じ塗料で見積もってるはずなのに、安いのと高いのでは50万円もの差があることも有る。この場合は特殊なので、本ページ最後でお伝えする。

2.塗料のグレードは大きく4種類

塗料の種類は大きく分けて4つ存在する。大体の塗料は耐久性によって価格が違う為、どのくらい長持ちさせるかと予算を考えながら決めていただくことが多い。

以下に目安となるそれぞれの耐久年数を示したが、あくまで目安であり、殆どの場合、耐久年数より短い年数で、塗り替え検討が必要な事が多い。

アクリル(耐用年数:4〜7年)

一応紹介しておくが、この塗料は現代殆ど使われていない。他の塗料に比べ、汚れやすく耐久性に劣る。コストパフォーマンスの高い塗料だが、オススメではない。

ウレタン(耐用年数:6〜10年)

アクリル同様、最近はウレタンも殆ど使用されることが無い。しかし、汚れや色褪せに強く、耐久性や施工性などの面でバランスがとれている塗料で、数年前までは外壁の塗り替え用として最も普及されていた。

シリコン(耐用年数:8〜15年)

現代最も使われている塗料。耐久年数がある程度あり、汚れや色落ちに強く、防カビ性・防藻性などで高い性能を発揮する。

フッ素(耐用年数:15〜20年)

建築用の塗料では耐久年数が最も優れているが、コストも高い。商業施設や大きなビルなどで使用される事が多い塗料ですが、近頃性能の良い塗料を使う傾向が非常に強く、一昔前よりは普及してきている。

3.外壁塗装をせずに放っておくと起こる4つの恐怖

それではそもそも外壁塗装をする必要があるのだろうか。こちらでは外壁塗装を行わずに放っておくと起こる4つの事象をご紹介する。

3−1.雨漏り

塗装が剥がれてくると、壁自体に直接雨や湿気のダメージを受ける。そのまま放っておくことで水分の侵入を防げなくなり住居部分へ水分が漏れ出してきてしまうのだ。

3−2.ひび割れ

時が経ち塗装が剥がれてくると、次はひび割れを起こす。ひび割れを起こすだけではとどまらず、一気に外壁の劣化が始まるのだ。非常に恐ろしい。

3−3.家が傾く

塗装が剥げ、ひび割れを起こし、雨水などが内部へ侵入し始めると木材が腐食し、家が傾く恐れまで出てくる。絶対に甘く見ないで欲しい。

3−4.遮熱性が落ちる

そもそも外壁の塗料に遮熱性が有るのをご存知だろうか。外壁に塗料が塗られていることで夏が涼しかったり、冬は暖かかったりする。時間が経つに連れてその機能性は落ち、本来のもつべき塗料の性能は失われれる。

定期的に外壁塗装を行わないことで、取り返しの付かないことがたくさん起こる。何事も発生してからでは遅い、予防が重要だというが、外壁塗装こそ最もその言葉がふさわしい。

よく聞いていただきたい。外壁は約10年に一度塗り替えなければならない。そうでもしなければ、何度も言うようだがせっかく大金を払って購入したマイホームが使い物にならなくなってしまうのだ。

4.塗替えのタイミングを見極めるポイント5つ

上記でもお伝えしているが、家の外壁は約10年に一度塗り替えなければならない。外壁の素材や、前回塗った塗料、地域によって塗り替える時期、タイミングは様々だが、基本的に10年に1度と思っていただいてほぼ間違いは無いだろう。

さて、ここでは塗替えのサインをご紹介していく。

4−1.チョーキングが発生した時

チョーキングとは、外壁を素手で触ると白い粉がついてくる現象のことを言う。下の写真を見て欲しい。

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家の外壁に触れた時このような状態になったら塗り替えのサインだ。このチョーキングが起こる原因は、塗られている塗料が乾き、粉化し、塗った時の塗料の本来の性質が失われているのだ。

この状態になると、水を弾かず、防水性がなくなり、放っておくと外壁内部まで雨水などが侵食してくる。是非今スグ自宅の壁をチェックしていただきたい。

4−2.ひび割れが発生した時

言葉で想像出来ると思うが、下の写真を見て欲しい。

スクリーンショット 2015-09-08 18.33.37

ひび割れは様々な原因で起こりえる。ここではその詳しい原因は割愛させて頂くが、基本的に外壁のメンテナンス不足が原因である。事前に予防しておけば殆どひび割れを起こすことは無いのだが、ひび割れを起こしてしまったらますます対処が難しくなるのだ。そのまま放っておくと雨水などが内部に侵入し、建物自体を腐らせてしまう可能性があるのだ。

4−3.塗膜が剥がれてきた時

これも外壁の劣化現象の一つだが、塗膜の密着不良によって浮きや剥離が発生している状態だ。

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この状況を長期間放っておくと、紫外線や雨水に外壁材が直接さらされてしまうため、非常に早く劣化が進み、それによるそのまま放っておくと、壁ごと変えなければならないかもしれません。

4−4.外壁が汚れてきた時

これは時間が経てば当然と思われるかもしれないが、塗料の本来の昨日が発揮されていないのが理由である。

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現代の塗料は優れているものばかりで10年たっても汚れが目立たないようにできている。私の実家は15年前に塗装をしたのだが、未だに汚れは全く目立っていない。時間が経てば汚れてしまうものだと思ってはないだろうか。単に外壁が汚れている場合でも、外壁を塗り替えるタイミングといえるだろう。

4−5.鉄部のサビてきた時

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鉄部は雨水などが原因で鉄が酸化し、サビとなる。また、塗膜の褐色化によって建物本来の美しさまでもが損なわれてしまうのだ。サビは金属にとって非常に危険で、そのまま放っておくと中で金属が腐ってしまう。長く放っておくと使い物にならなくなってしまうのだ。

最近はサビに強い塗料なども開発されているので、塗替えの際は検討していただきたい。

5.価格が決まっていない3つのワケ

さて、ここでは外壁塗装の価格が提案する会社や人によってバラバラな原因をお伝えしよう。大前提に、その理由として外壁塗装の価格相場を知っている人が殆どいない事に原因があるのだ。故に会社によって価格設定はバラバラ。他社の見積もりを取らせないで、高額で契約して、それが相場だと言われてしまえばもうわからないのだ。

5−1.100万円の工事を300万円でも提案ができる

ひどい話かもしれないが、外壁塗装業界はこれがよくある話である。本来は100万円程度の工事なのにもかかわらず、優秀な営業マンはそれを300万円で売ろうとする。それが可能なのも外壁塗装には定価がなく、価格相場をあなたが知らないことにある。そんなとき悪知恵を働かせ悪質な契約をしようとする業者までいる。その詳しい内容については「外壁塗装の悪徳業者を見分ける3つのチェックポイント」でチェックして欲しい。

5−2.元請け下請け世界

あなたの家を建ててくれたハウスメーカーに塗装の見積もりをお願いしてはないだろうか。はっきり断言しておくが、ハウスメーカーに塗装は頼まないほうが良い。
ハウスメーカー>>リフォーム会社>>塗装店
基本的にハウスメーカーは下請けに塗装を依頼する。その下請けがさらなる下請けの地元の塗装店にお願いするのだ。当然その間にはマージンが発生する。多くて塗装代金の4割と言われている。お分かりいただけるだろうが、ハウスメーカーに見積もりを取るのと、地元の塗装店で取るのでは価格に大きな差が生まれる。

安心感を得たいが為にハウスメーカーにお願いするもの一つだが、結局は地元の塗装店が手掛けるのをご存知だろうか。安心感を求めてハウスメーカーに依頼をしたが、失敗してしまったという実際に我々に届いたお声をご紹介させていただこう。

事例1:担当の営業さんが非常に印象良くて、他社と比べて高額でしたが契約しました。しかし、実際に施工に来た職人さんは、施工内容についてなにも聞いていない名もない塗装店の職人さんが来て、杜撰に施工されました。

事例2:ハウスメーカーという事も有り、安心して施工を依頼しました。しかし、3日程で塗装を終えられてしまい、今となっては3回塗られているのかさえわかりません。とても後悔しています。
上の事例はサポートデスクに実際にあった相談内容で、実際にこのような声が我々に届いているのだ。決して甘く見ないでいただきたい。あなたの身にも起こりかねない。

5−3.安い塗料は儲からない、高い塗料は儲かる

こちらもズバリお伝えする。塗料の仕入額はほとんど変わらない。つまり、耐久性が短く安い塗料を塗るのと、耐久性が長く高い塗料を塗るのでは利益が全く違う。故に耐久性の長い塗料を提案した方が塗装店は儲かるのだ。しかし、悪いことばかりではない。逆に優良な塗装店ほど、良い塗料を提案することが多い。

まとめ

外壁塗装をする上でおさえておきたいポイントは分かって頂けただろうか。改めて外壁塗装をする上で大事なことをまとめると、

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  • 外壁塗装の費用相場はだいたい100万円
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  • 塗料のグレードは4種類。塗料によって価格が変わる
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  • 塗り替えをせず、放っておくと取り返しがつかなくなる
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  • 塗替えのタイミングは約10年に1度
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  • 外壁塗装の業界は定価がない

この5つの事を最低でも頭に入れておくことが、満足の行く外壁塗装、外壁リフォームに繋がるのだ。

もちろんその上で複数社から見積もりを取り寄せることでより満足のいく外壁塗装を行うことが出来るはずだ。営業を受けたから、担当者が熱心だから、という理由で大事な外壁塗装をする業者を決定せず、外壁のことを理解することと、比較検討する事に、しっかり時間を使って頂きたい。

外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
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