2022-06-27 02:26:26 更新

お金がなくても外壁塗装できる8つの方法とは?費用のコストカット方法も紹介

お金がなくても外壁塗装できる8つの方法とは?費用のコストカット方法も紹介
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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「お金がなくても外壁塗装をする方法はないだろうか」

「外壁塗装の費用を抑える方法が知りたい」

外壁塗装を検討しているが、お金がないという方はこのようにお悩みではないでしょうか。

住宅全体の外壁を塗装するとなると、高額な費用がかかるケースが多いです。

そこで、この記事ではお金がなくても外壁塗装を行うために知っておきたい、以下のような情報を解説します。


    1.お金がなくても外壁塗装をする方法
    2.外壁塗装の費用を抑える方法
    3.塗装を検討すべき外壁の劣化症状
    4.塗装を行わないと起こりうるリスク
    5.外壁塗装にかかる費用相場
    6.お金がなくても避けた方がよい行為

記事をお読みいただくと、外壁塗装にかけるお金がなくても工事が行える方法や、注意点などを知ることができます。

予算が足りないけれど外壁塗装をしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次閉じる

1 . 外壁塗装のお金がない場合の3つの対処法

2 . 外壁塗装の費用を抑える5つのコストカット方法

3 . お金がない状態でも塗装をしないと起こりうる外壁の劣化症状

4 . 外壁塗装を行わなかった場合に起こりうるリスク

5 . 外壁塗装にかかる費用相場

6 . 外壁塗装のお金がない場合でも避けた方がよい行為

7 . お金がない場合も外壁塗装はできる!優良業者に必ず依頼しよう

1 . 外壁塗装のお金がない場合の3つの対処法

1 . 外壁塗装のお金がない場合の3つの対処法

外壁塗装のお金がない場合の対処法には、以下の3つがあります。

1.火災保険を利用する
2.助成金や補助金を活用する
3.ローンを組む

それぞれの対処法の詳しい内容や、注意点などを解説していきます。

1-1 火災保険を利用する

外壁塗装を行う目的によっては、火災保険の利用が可能です。

火災保険で外壁塗装が行えるのであれば、工事費用をお安くできます。

以下にて、外壁塗装で火災保険を利用できる条件や、注意点を解説します。

1-1-1 火災保険を利用できる条件

まず、外壁塗装で火災保険を利用するために欠かせない条件は、「自然災害」による被害の補修であることです。

火災保険が適用となる自然災害とは、主に以下の3つです。


    1.風災
    2.雪災
    3.雹災(ひょうさい)

例えば、台風の強風による飛来物が建物の外壁に当たって傷がつき、塗装で補修する場合は補償対象となる可能性があります。

さらに、大雪が降って外壁にシミができた場合も、補修のための塗装費用が補償対象となるケースもあります。

また、さらに以下のような条件もクリアしておかなければなりません。


    1.被害から3年以内である
    2.被害額が20万円以上である

ただし、免責型の補償プランの場合は、設定した免責金額よりも被害額が多ければ、その差額を保険金として受け取れます。

保険の契約の際に、免責金額を30万円としていた場合は、被害額がそれよりも少ないと補償対象にはなりません。

保険会社によって補償対象となる条件が異なるため、お持ちの保険証券を確認してみましょう。

1-1-2 火災保険を利用する際の注意点

外壁塗装で火災保険を利用する際の注意点は、以下の3つです。

1.破損箇所の写真を撮っておく
2.被保険者が申請をする
3.満額受け取れない場合もある

まず、自然災害による被害状況がわかるように、破損箇所の写真を撮っておく必要があります。

また、火災保険の申請代行を行っている会社がありますが、保険会社に申請するのは必ず被保険者でなければなりません。

被保険者以外が申請すると、保険金が受け取れないだけでなく詐欺を疑われてしまいます。

さらに、被害が補償対象と認められても、希望する額の満額を受け取れない場合もあります。

保険会社の審議会の結果、想定していたよりも保険金の額が少ないこともあるということを覚えておきましょう。

外壁塗装で火災保険を利用するための条件については、外壁塗装に火災保険を利用できる?適用条件と申請の手順を再確認でも詳しく解説しています。

【監修者コメント】

なお、DIYで補修をした場合は火災保険が利用できません。

火災保険を利用する場合はDIYでは補修しないようにしましょう。

1-2 助成金や補助金を活用する

県や市町村が設けている助成金や補助金を活用して外壁塗装ができる場合もあります

以下にて、外壁塗装で活用できる助成金や補助金の例や、利用する際の注意点を詳しく解説します。

1-2-1 外壁塗装で活用できる助成金・補助金の例を紹介

外壁塗装で活用できる助成金や補助金には、以下のような制度があります。

東京都大田区の「住宅リフォーム助成事業」では、環境への配慮をしたり、住宅の長寿命化を目指したりする改修工事の際に費用が助成されます。

助成率は、工事の内容に合わせて費用の5〜20%です。

また、大阪府高槻市の「3世代ファミリー定住支援リフォーム補助金」も外壁塗装で活用できる補助制度です。

補助対象となるのは、市外に住む子ども世帯が市内在住の親世帯と同居する際に行うリフォーム費用となります。

補助金額は工事費用の3分の1で、上限は20万円です。

ほかにも、各都道府県や自治体にて外壁塗装で活用できるさまざまな助成・補助制度を設けています

まずは、お住まいの自治体に活用できる制度はないか問い合わせてみましょう。

出典:【東京都大田区】住宅リフォーム助成事業

出典:【大阪府高槻市】3世代ファミリー定住支援リフォーム補助金

1-2-2 助成金や補助金を活用する際の注意点

助成金や補助金を活用する際は、申請期間に期限があったり、支給額に限度額が設けられていたりするため、事前に確認しておくことが大切です。

また、支給対象となる条件も細かく定められているため、申請しても必ず助成・補助されるわけではないことも覚えておきましょう。

【監修者コメント】

助成金や補助金では業者や工事内容が限定されてしまうため、シンプルな外壁塗装を検討の方だと塗装専門店で相見積もりをしたほうが安くなる場合があります。

1-3 ローンを組む

火災保険や補助金などの活用が難しい場合は、ローンを組んで外壁塗装の費用をまかなう方法もあります。

返済する必要がありますが、予算が足りなくても外壁塗装を諦めなくて済みます。

以下にて、ローンを組む際のメリットや注意点を紹介します。

1-3-1 ローンを組むメリット

住宅ローンを利用して外壁塗装を行った場合に、節税ができるケースもあります。

例としては、国土交通省が設けている「すまいる給付金」制度があり、2021年末までに契約した人を対象として所得税から年度末のローン残高の1%が控除されます。

ただし、減税制度を利用する際には改修を行う住宅の面積や、借入期間などに条件があるため、詳細を必ず確認しておきましょう。

出典:【国土交通省】すまいる給付金

1-3-2 ローンを組む際の注意点

外壁塗装でローンを組む際は、金利がかかったり、年齢によっては返済期間が短くなったりする点に注意しておきましょう。また、現在の借り入れ状況や収入額などによってはローンが組めない場合もあります。

ローンを組むと、借り入れた金額に金利がかかるため、外壁塗装のために支払うお金が高くなってしまいます。

できるだけ金利を安くするための方法は、以下の2つです。

1-3-2 ローンを組む際の注意点

各金融機関が提供している住宅ローンやリフォームローンの金利を比較して、安く借り入れられる商品を選びましょう

1社だけに絞ってローンを検討すると、金利が他社より高く損をしてしまう場合があります。

もうひとつの方法は、返済期間をできるだけ短くすることです。

ローンは返済期間が長いほど支払う金利が増えてしまいます。

例えば、塗装費用として100万円を借り入れて、金利2%の元金均等返済方式にて返済するとします。

5年間で返済する場合の合計金利額は5万円ほどで、10年間では10万円以上となるのです。

生活費を圧迫しない程度に、できるだけ短い期間でローン返済することをおすすめします。

さらに、ローンによっては借入時の年齢ごとに返済期間の制限が設けられている場合もあります。

ローンを組む人の年齢が上がるにつれて、借入先は万が一に備えてできるだけ早くお金を回収したいと考えるのが一般的です。

そのため、場合によっては返済期間が短くなり、月々の返済額が高めになるケースもあるのです。

最後に、ローンは申請したからといって必ず組めるわけではないことも注意しておきましょう。

現在、限度額の満額で借り入れがある場合は追加融資を受けられない可能性があります。

収入状況によってもローンを組めない場合もあるため、まずは利用可能かどうかを金融機関に相談するようにしましょう。

また、外壁塗装で利用できるローンについて、外壁塗装で利用できるローン|ローンの組み方とお得な減税制度も解説でも詳しく解説しています。

2 . 外壁塗装の費用を抑える5つのコストカット方法

2 . 外壁塗装の費用を抑える5つのコストカット方法

外壁塗装の費用自体を抑える方法は、以下の5つがあります。

1.使用する塗料のグレードを下げる
2.部分補修で済ませる
3.優良業者に工事を依頼する
4.塗装工事が少ない時期に依頼する
5.相見積もりを行う

それぞれの具体的な方法を、解説していきます。

2-1 使用する塗料のグレードを下げる

使用する塗料のグレードを下げると、工事費用が抑えられます。

外壁塗装の費用を左右するのは、使用する材料の単価です。

そのため、塗装する塗料のグレードを下げることで、材料の単価を抑えて工事費用を安くできるのです

塗料タイプ別の施工単価を、それぞれ表にしてまとめました。

塗料タイプ 単価(1平方メートルあたり)
アクリル系塗料 1,000〜1,200円
ウレタン系塗料 1,800〜2,000円
シリコン系塗料 2,500〜3,500円
フッ素系塗料 3,500〜4,500円
無機塗料 3,500〜5,500円

単価の安いタイプを選びたくなりますが、性能や外壁に適しているのかも考慮して、塗料は選ぶようにしましょう。

【監修者コメント】

塗料のグレードを下げると耐久性が低下するため、長期的にはコストパフォーマンスが悪くなります。

グレードを下げた塗料だと1回の工事費は安くなりますが、20年や30年単位だと工事回数が増えるため足場代がかさみ、最終的な合計費用が高くなる点は覚えておきましょう。

2-2 部分補修で済ませる

可能であれば、部分補修で塗装を行うと費用を抑えられます。

外壁全体を塗装するとなると、高額な費用がかかります。

そのため、破損や劣化状況によっては、部分塗装で対応をしてもらえないか業者に相談してみましょう

ただし、部分補修を行うと外壁の一部だけ色が変わったり、違和感を覚えたりする場合もあります。

中長期で考えると、部分補修を何度も繰り返すと、全体修理で1度に直す場合に比べて費用が増加する傾向があります。

直す場所が多いようであれば、部分補修に頼りすぎないよう注意しましょう。

今は費用を抑えて外壁塗装を行いたいという方にはおすすめの方法です。

2-3 自社施工する業者に依頼する

2-3 自社施工する業者に依頼する

自社施工する業者に依頼することで、中間マージンがかからず費用を抑えられます。

また、自社で施工する業者は足場の設置を他社に依頼する必要がないため、委託費用も不要となります

では、自社施工をする業者はどのように選べばいいのでしょうか。

業者のホームページで「自社施工」と記載されていれば自社で施工している可能性が高いです。

ただし、自社施工と記載してあっても工事を監督する責任者だけが自社の社員で、塗装をする作業者は外注というケースもあります。

そのため、ホームページに職人の紹介ページと本人の写真が掲載されているかをチェックしましょう。

ホームページに塗装職人として写真付きで職人が紹介されている会社なら、作業者も自社で雇っている可能性が高いと考えられます。

2-4 塗装工事の案件が少ない時期を狙って依頼する

塗装工事の依頼が少ない時期は業者の閑散期となるため、費用を割引される場合があります

塗装業者の閑散期は、主に冬です。

そのため、予算が少なく外壁塗装にかけられるお金があまりない場合には、冬に工事を依頼するのもおすすめです。

ただし、冬は雪が降ったり、寒さが厳しかったりして施工期間が延長される場合もあります。

冬に外壁塗装を依頼する際は、スケジュール通りに工事が進まない場合もあるということを覚えておきましょう。

2-5 相見積もりを行う

複数社に見積もりを出してもらうことで、費用が安い業者に工事を依頼できるようになります。

相見積もりを行えば、工事価格が高すぎず、予算に近い業者を探しやすくなるのです。

『外壁塗装の窓口』では、安心して工事を依頼できる塗装店4,000社以上の中から無料で簡単に相見積もりができます。

工事内容や相場価格などについてのご相談も無料ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

【監修者コメント】

外壁を塗装する際には屋根も同時に施工することで、長期的な費用を安くできます。

外壁と屋根を別々で塗装すると、足場の設置費用や諸経費が2回分かかりますが、外壁と屋根を同時に塗装すれば1回分で済むでしょう。

外壁だけを塗装する場合よりは工事費は高くなりますが、20年や30年後を見据えて費用を押さえたい場合は屋根も同時に塗装しておくことをおすすめします。

3 . お金がない状態でも塗装をしないと起こりうる外壁の劣化症状

3 . お金がない状態でも塗装をしないと起こりうる外壁の劣化症状

塗装を検討した方がよい外壁の劣化症状は、主に以下の5つです。

1.チョーキング現象
2.シミや汚れ
3.カビやコケ
4.ひび割れ
5.コーキングの劣化

それぞれの症状の具体的な内容を解説していきます。

3-1 チョーキング現象

3-1 チョーキング現象

チョーキング現象とは、外壁の表面にチョークのような白い粉が浮き出ている状態です。

塗膜に含まれる顔料が、紫外線や風雨などの刺激を受けることによって劣化して起こります。

早急な塗り替えは必要ありませんが、塗装を検討するタイミングといえます。

3-2 シミや汚れ

3-2 シミや汚れ

外壁にシミや汚れが目立ってきたら、塗装を検討した方がよいです。

美観が悪いだけでなく、シミや汚れを放置すると塗膜の耐久性が落ちて、雨漏りの原因になるためです。

3-3 カビやコケ

3-3 カビやコケ

カビやコケが発生していたら、塗料の機能性が低下している証拠なので塗り替えを検討する時期です。

また、常に外壁が湿っている状態となるため、住宅内部にもカビが生えてくる場合もあります。

さらに、カビは人体にも悪影響を及ぼす可能性があります

健康被害が発生する前に、早めに塗装して外壁の防水性を維持しましょう。

3-4 ひび割れ

3-4 ひび割れ

外壁にひび割れが発生していたら、塗膜が破損している状態なので塗り替えが必要です。

ただし、ひび割れの種類によって補修方法が異なります。

塗装で補修できるのは、幅が0.3mm以下の「ヘアークラック」の場合です。

以下にて、ひび割れの症状とそれぞれの補修方法を紹介します。

3-4-1 ヘアークラックの場合(幅が0.3mm以下)

幅が0.3mm以下の細いひび割れは「ヘアークラック」という状態であり、危険度は低いです。

ただし、ひび割れの周辺から塗膜が剥がれてしまう可能性が高いため、塗り直しが必要です。

塗膜が剥がれて外壁の防水性や耐久性が低下する前に、塗装で補修しなければなりません。

3-4-2 構造クラックの場合(幅が0.3mmよりも広く深さが4~5mmほど)

幅が0.3mmよりも広く深さが4〜5mmほどのひび割れは、「構造クラック」と呼ばれます。

塗装面ではなく、外壁自体にひび割れが発生している可能性があります。

そのため、塗装ではなく外壁そのものの補修が必要です。

また、構造クラックよりも大きなひび割れは外壁内部まで破損が進んでいる状態となります。

外壁内部の破損は塗装やDIYでは補修できないため、専門業者に依頼しなければなりません。

3-5 コーキングの劣化

3-5 コーキングの劣化

サイディング外壁の住宅でコーキングが劣化している場合も、塗装での補修が必要です。

コーキングがひび割れていたり、剥離していたりした場合は補修を行い、上から塗装を行うのが一般的です。

コーキングの補修方法には、「打ち増し」と「打ち替え」があります。

打ち替えでは既存のコーキングを取り除く必要があるため、上から充填して補修する打ち増しの方が費用を安く抑えられます。

ただし、破損したコーキングを完全に補修したわけではないため、強度は低く、耐用年数も2〜5年ほどと短いです。

打ち替えの場合は耐用年数が10年ほどと長いので、再施工までの期間が延ばせます。

詳細は後述しますが、コーキングの補修費用は1mあたり500〜1,200円程度です。

4 . 外壁塗装を行わなかった場合に起こりうるリスク

4 . 外壁塗装を行わなかった場合に起こりうるリスク

外壁塗装を行わずにそのまま放置した場合に起こりうるトラブルは、主に以下の4つです。

1.建物内が腐食する
2.雨漏りが発生する
3.外壁の防水性が低下する
4.美観が悪くなる

それぞれのトラブルの内容を、詳しく紹介します。

4-1 建物内が腐食する

外壁塗装を行わずに放置して雨漏りが発生すると、建物内が腐食する可能性があります。

その結果、外壁塗装にかかる費用よりも莫大なお金が必要になってしまうケースもあるのです。

4-2 雨漏りが発生する

塗り替えをせずに外壁の防水性が低下したままだと、雨漏りが発生してしまう原因になります。

雨漏りは住宅内を水浸しにするだけでなく、木材や鉄骨部分を腐らせてしまう危険性があります。

4-3 外壁の防水性が低下する

塗膜の耐久性が低下しているのに、塗り替えず放置しておくと、外壁の防水性が低下してしまいます。

外壁の防水性が低下していると、内部に雨水が浸入して雨漏りの原因となります。

4-4 美観が悪くなる

外壁を塗装せずにいると、表面が色あせたり、塗膜が剥がれたりして美観が悪くなります。

外壁が汚れていても生活に大きな支障はありません。

しかし、訪問者からの印象が悪くなったり、悪質な塗装業者に狙われたりする可能性があります

5 . 外壁塗装にかかる費用相場

5 . 外壁塗装にかかる費用相場

外壁塗装の費用相場は、30坪の一戸建て住宅の場合で70〜100万円ほどです。

40坪の場合はおおよそ80〜120万円かかります。

塗装費用には、一般的に足場の設置や養生、コーキング補修などの料金が含まれています。

外壁の塗装工事の内訳とそれぞれの施工単価は、以下の表の通りです。

施工内容 単価(平方メートルあたり)
足場の設置 600〜800円
高圧洗浄 200〜250円
養生 350〜500円
飛散防止ネット 100〜180円
下地補修 1〜2万円(固定)

また、外壁塗装ではコーキングの補修も同時に行われます。

補修方法が打ち替えの場合は1mあたり800〜1,200円が相場です。

打ち替えでは、既存コーキングの撤去費用が1〜3万円ほどかかります。

打ち増しは、施工の手間が減るため1mあたり500〜900円ほどとなり、既存コーキングの撤去費用はかかりません。

例えば、30坪の住宅でコーキング補修を200mの長さで行った場合には以下の計算となります。

打ち替え:800〜1,200円×200m+撤去費用1〜3万円=17〜27万円程度

打ち増し:500〜900円×200m=10〜18万円程度

塗装に関する費用の内訳は、以下の表の通りです。

施工内容 単価(平方メートルあたり)
下塗り 600〜900円
使用塗料 単価(平方メートルあたり)
アクリル系塗料 1,000〜1,200円
ウレタン系塗料 1,800〜2,000円
シリコン系塗料 2,500〜3,500円
フッ素系塗料 3,500〜4,500円

施工面積に、それぞれの工程の単価を乗じることで、工事費用を算出できます。

30坪の住宅の外壁の面積はおおよそ120平方メートルです。

足場の設置面積は190平方メートルほどです。

上記の表から、30坪の住宅でシリコン系塗料を使って外壁塗装を行い、コーキング補修を打ち増しで行った場合は67〜99万円ほどが相場です。

ひび割れ補修では、軽度であれば1〜10万円前後が相場となり、重度の場合は30万円ほどかかるケースもあります。

ただし、使用する塗料や材料、外壁の劣化症状によって費用が増える場合もあります。

そのため、費用を安くするためには使用する塗料や材料のグレードについて業者に相談して、予算内に収まるようにしましょう。

外壁の劣化は放置すると後々の修繕費がさらにかかってしまうケースもあります。

劣化が激しくなり、全体補修が必要となった場合は、カバー工法で150〜200万円ほど、張り替えでは約200〜300万円もかかるのです。

今は支払うお金を安くできても、将来的にかかる出費が増えてしまうため、外壁の劣化は軽度のうちに補修しておくことをおすすめします。

6 . 外壁塗装のお金がない場合でも避けた方がよい行為

6 . 外壁塗装のお金がない場合でも避けた方がよい行為

お金がない場合でも、外壁塗装を行う際に避けておいた方がよい行為は以下の4つです。

1.外壁塗装を自分で行う
2.業者を比較せずに選ぶ
3.格安業者を選ぶ

それぞれの詳しい内容について、以下で解説していきます。

6-1 外壁塗装を自分で行う

外壁塗装やDIYの経験があまりない場合は、自分で塗装を行うのはおすすめできません。

自分で外壁塗装は行わない方がよい理由には、以下のような内容があります。


    1.ケガをする恐れがある
    2.施工不良が起きやすくなる

外壁塗装は高所での作業となるため、転落してケガをする恐れがあります。

また、外壁塗装に慣れない方がDIYで行うと、施工不良が起きる可能性が高くなるのです。

施工不良となると、美観が悪くなったり、すぐに塗装が剥がれたりしてしまうというリスクが発生します。

自分で外壁塗装を行った結果、ケガをしたり、施工不良が発生したりして多額の費用がかかってしまうケースもあるのです。

無駄な出費を抑えるためにも、プロの業者に依頼するようにしましょう。

【監修者コメント】

DIYで行う場合は、失敗しても構わない前提で行いましょう。

塗装場所が高所ではなく、部分的な塗装で、数年で剥がれてもいいというケースであればDIYでも十分な効果を得られる可能性はあります。

6-2 業者を比較せずに選ぶ

1社だけの見積書を確認して依頼すると、適正価格かどうかわからないため、複数社に見積もりを出してもらうようにしましょう。

複数社の見積もりを比較することで、料金がほかの会社よりも割高な業者への依頼を避けられます。

ただし、たくさんの会社の見積もりを依頼するのはおすすめしません。

見積もりを依頼したり、比較したりする労力がかかるためです。

少なくとも、3社ほどに見積もりを依頼するとよいでしょう。

3社であれば、業者への相談もしやすく、費用の比較もスムーズに行えるでしょう。

比較する際にチェックしておきたいのは、以下の2つです。


    1.施工実績が豊富か
    2.見積書の内容が明瞭で丁寧か

外壁塗装の施工実績が豊富であれば、工事の失敗は少ないです。

また、見積書の内容が明瞭かを確認してみるのも大切なポイントです。

見積書を丁寧に記載している業者は、依頼主に寄り添う優良な会社といえるでしょう。

外壁塗装の見積書でチェックすべきポイントは、外壁塗装の見積書はここをチェック!費用単価と見積もりの取り方を解説でもご紹介しています。

また、保証が充実している業者には安心して工事を依頼できます。

外壁塗装の保証で注意しておきたいポイントは、以下の動画で詳しく解説しています。
https://youtu.be/TUa8_kzkWWA

6-3 格安業者を選ぶ

格安業者を選ぶと、トラブルに巻き込まれる可能性が高いです。

相見積もりを取った際に他社よりも数十万円安かったり、モニター価格を謳って大幅値下げしたりする業者には注意しておきましょう。

格安業者を選ぶと起こりうるリスクは、主に以下のような内容です。

6-3 格安業者を選ぶ

工事費用が格安な会社は、価格を抑えるために詐欺のような裏ワザを用意している場合があります。

費用の安さだけで業者は選ばないようにしましょう。

7 . お金がない場合も外壁塗装はできる!優良業者に必ず依頼しよう

7 . お金がない場合も外壁塗装はできる!優良業者に必ず依頼しよう

お金がなくても、火災保険や助成金などを活用できれば外壁塗装を行えます

また、ローンを組んで工事を行うのもおすすめです。

もし、外壁の塗り替え時期を逃してそのまま放置してしまうと、建物自体に大きな被害を与える可能性があります。

そのため、外壁の表面に劣化症状があらわれたり、塗料の耐用年数が近づいてきたりしたら、塗り替えを検討しましょう。

ただし、外壁塗装にかかる費用を抑えたい場合には、悪徳業者に注意して業者選びをすることが大切です。

外壁塗装の窓口で相場チェックしてみませんか?
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