2024-04-05 07:00:41 更新

15坪の外壁塗装の費用相場は30〜60万円が目安!料金の内訳や安く依頼するコツを解説

15坪の外壁塗装の費用相場は30〜60万円が目安!料金の内訳や安く依頼するコツを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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延床面積15坪の住宅で外壁塗装を依頼した場合、費用相場は30〜60万円が目安となります。

15坪の住宅は塗装面積が非常に少ないことから、塗料の使用量を抑え、工期も短縮できるため、見積もり金額が100万円を超えることは多くありません。

しかし、外壁の劣化が激しく補修工事・張り替え工事が必要になった場合、高額な費用が必要となるため、劣化が進む前に早めに外壁塗装を依頼することが大切です。

本記事では、15坪の外壁塗装の費用相場と内訳・計算方法、料金を安く抑えるポイントや業者選びの注意点などについて解説します。

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目次閉じる

15坪の家の外壁塗装は30万円〜60万円が相場

15坪の外壁塗装の費用内訳・計算方法

15坪の家の外壁塗装費用を安く抑えるポイント

15坪の家で外壁塗装を依頼する時の注意点

まとめ

15坪の家の外壁塗装は30万円〜60万円が相場

15坪の外壁塗装の費用相場は、30万円〜60万円となっています。使用する塗料や同時に依頼する工事内容、外壁の劣化具合によって金額は変動しますが、100万円を超える費用が発生することは少ないでしょう。ただし、この費用相場は延床面積をもとに簡易的に計算した目安金額です。

一般的な相場ではなく自宅の条件で正確な外壁塗装費用を調べるためには、専門知識を持った外壁と創業者に現地調査を依頼し、詳細な見積書を作成してもらうことが確実です。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

「15坪の家」は延床面積を指すことに注意

外壁塗装の見積もりや費用相場を指す時には、住宅の「延床面積」をもとに金額を算出します。

延床面積とは、建物の各階の床面積を合計した広さのこと。家が建っている土地の広さ(建築面積)または庭・駐車場を含めた敷地面積ではない点に注意しましょう。

たとえば1階部分が15坪、2階部分も15坪の2階建ての住宅の場合、建築面積15坪ですが、延床面積は30坪に相当します。そのため外壁塗装費用を調べる時にも、15坪ではなく30坪の金額を参照する必要があります。

15坪以外の広さの費用相場については、下記のページでも解説しているので参考にしてみてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

15坪の家の間取り目安

自宅の大きさが15坪の家に当てはまるのかどうかわからない場合には、一般的な15坪の家の広さを参考にすると良いでしょう。

15坪の家は、1LDK〜2LDKほどの間取りの広さであり、2人暮らし〜3人暮らしの家族構成に適しています。

外から見ると、家の幅・奥行きは3mほどが目安で、一般的な戸建て住宅よりもコンパクトな大きさに分類されます。

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15坪の外壁塗装の費用内訳・計算方法

続いて、15坪の外壁塗装費用である30万円〜60万円のうち、どれくらいの金額がどのような用途に使われているのかを確認しましょう。

  • 塗料代
  • 人件費・工事費
  • 足場代
  • その他の費用

これらの項目について、目安となる相場や計算方法について解説します。

塗料代の相場

外壁塗装費用における「塗料代」は、費用全体の約2〜3割を占め、使用する塗料の材料費で構成されています。下記の表にある塗料ごとの費用単価をもとに、塗料を塗る塗装面積の広さを掛けて算出するのが一般的です。

種類 耐用年数 m2あたり費用相場
アクリル塗料 約5年~8年 約1,000円~1,800円
ウレタン塗料 約8年~10年 約1,700円~2,500円
シリコン塗料 約10年~15年 約2,100円~3,500円
ラジカル塗料 約8年~16年 約2,200円~4,000円
フッ素塗料 約15年~20年 約2,000円~5,000円
セラミック塗料 約10年~25年 約3,500円~5,000円
無機塗料 約20年~25年 約3,500円~5,500円

15坪(約50m2)の家の塗装面積は、1.2の係数を掛けることにより、約60m2であると計算できます。

仮に平米単価4,000円の無機塗料を使用した場合には、「60m2 × 4,000円 = 24万円」が塗料代の目安となります。

15坪の家は塗装面積が少なく、単価が安い塗料ではなく高い塗料を使っても大きな価格差にならないことが特徴です。そのため耐久性や耐用年数を重視して、単価が高い塗料を使用するケースも多いです。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

人件費・工事費の相場

外壁塗装費用における人件費は、現場で作業を行う職人の方々や、契約・相談のサポートを行う営業・事務スタッフの方々に対する対価として支払う費用です。

大部分を占めるのは職人の方々の人件費であり、熟練の職人に依頼する場合や、工期が長引いて稼働日数が増える場合に高額となる傾向があります。

工事費は下記の表にある通り、飛散防止ネットの設置や建物の養生、高圧洗浄などの作業にかかる費用です。外壁の劣化が進んでいる場合、外壁の継ぎ目であるシーリングの補修や、下地の補修などを実施することもあります。雨どいの交換やベランダの防水工事などを同時に依頼する場合には、工事費が高額となります。

人件費・工事費は、合わせて費用全体の約3割を占めます。

作業内容 費用相場
飛散防止ネット 150円~400円/m2
養生 200円~300円/m2
高圧洗浄 250円〜450円/m2
シーリング(打ち換え) 700円~1,500円/m
シーリング(増し打ち) 500円~1,000円/m
軒天(軒裏) 800円~1,600円/m2
雨どい 800円~1,800円/m
雨戸 2,000円~4,000円/枚
廃棄物処理 10,000円~30,000円/式

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足場代の相場

職人の方々が高所で安全に作業するために欠かせない足場代は、費用全体の約2割を占める費用です。住宅の塗装面積に少しゆとりを持たせた広さに対して、800円〜1,200円/m2が相場の平米単価を掛けて計算します。たとえば、15坪の塗装面積である約60m2の広さを、ゆとりを持たせるために1.3倍にして、足場の設置面積は約78m2が目安です。

この広さに足場代の平米単価を掛けると、6万2,400円〜9万3,600円が相場と判断できます。足場代は建物の高さによっても変動するため、平屋の方が安く、2階建ては高くなる傾向があります。

その他の費用の相場

塗料代、人件費・工事費、足場代以外の費用は、「諸経費」としてまとめて計上されます。費用全体のうち、約2割〜3割を占める費用です。その他の費用の内訳としては、道路使用許可を申請するための事務手数料や、工事車両の駐車場代、現場までの交通費などが含まれています。

<h2>15坪の家の外壁塗装事例</h2>

15坪の家で外壁塗装を依頼した事例として、「外壁塗装の窓口」で掲載している施工事例をご紹介すると、次のような金額となっています。

  • 築18年の戸建住宅:15坪(外壁・屋根塗装)590,000円
  • 築25年の戸建住宅:15坪(外壁・屋根塗装)520,000円
  • 築38年の戸建住宅:15坪(屋根塗装)330,000円

屋根塗装を同時に依頼した場合であっても、塗装費用が60万円を超えることは少ないことがお分かりいただけるでしょう。屋根塗装は外壁塗装と同時に依頼すると、足場の組立・解体費用が浮くため、別々で依頼するよりもトータルコストを抑えることができます。

ほかにも築年数別・坪数別の施工事例を下記のページでまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:あなたの家の外壁塗装の価格相場がわかる30事例

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15坪の家の外壁塗装費用を安く抑えるポイント

15坪の自宅の外壁塗装をできるだけ安く依頼したい場合には、以下のようなポイントを踏まえて塗装業者を選ぶのがおすすめです。

  • 複数の業者から見積もりを取る
  • 助成金や補助金を申請する
  • 外壁塗装の閑散期に依頼する

それぞれ具体的なポイントについて解説します。

複数の業者から見積もりを取る

外壁塗装や屋根塗装をはじめ、自宅のリフォームを依頼する場合には、なるべく複数の業者からの見積書を取り寄せるのがポイントです。複数の塗装業者の見積もり金額を確認することで、割高な金額で契約することを防ぎ、安すぎる業者に依頼して手抜き工事に遭ってしまうリスクを下げることができます。

塗装業者に現地調査に来てもらい、自宅の状況をチェックして見積書を作成してもらうためには、多くの手間や費用が発生するのも事実です。しかし適正価格で信頼できる塗装業者に依頼するためにも、1社の見積もりだけで即決しないように注意しましょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

助成金や補助金を申請する

お住まいの自治体によっては、外壁塗装の工事で補助金や助成金が支給されることがあります。一般的なリフォームのほか、ヒートアイランド対策のリフォームやエコリフォームなどが対象となりやすく、事前に申請しておくことで外壁塗装費用の負担を軽減することができます。

なお、外壁塗装工事で補助金や助成金を受け取るためには、必ず工事を始める前に書類を準備して、自治体に申請する必要がある点に注意しましょう。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の助成金・補助金まとめ|申請方法・条件や注意点を解説

外壁塗装の閑散期に依頼する

外壁塗装は屋外での工事が必要で、塗料を乾かす工程が必要になることから、気温・天候が安定している春・秋のシーズンが繁忙期となっています。一方で、夏・冬のシーズンは、従来は外壁塗装に向かない閑散期とされていましたが、現在は塗料の品質向上により、オールシーズンで外壁塗装が行えるようになっています。

夏場は日照時間が長く、冬場は空気が乾燥しているため塗料も乾燥しやすく、工期が短縮されれば塗装費用の大幅な節約にもつながります。そのため外壁塗装費用を安く抑えたい場合は、夏場や冬場の依頼を検討してみると良いでしょう。

関連記事:お金がなくても外壁塗装できる8つの方法とは?費用のコストカット方法も紹介

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15坪の家で外壁塗装を依頼する時の注意点

最後に、15坪の家の外壁塗装を業者に依頼する時、気をつけたい注意点について以下の3つをご紹介します。

  • 敷地内で足場を設置できるかを確認する
  • 臭いの少ない塗料を選ぶ
  • 耐用年数が短い塗料は避ける

一つひとつ解説しますので、それぞれの注意点を踏まえて外壁塗装を依頼しましょう。

敷地内で足場を設置できるか確認を

15坪の家の外壁塗装では、足場を設置できるスペースがあるかどうかが問題になることがあります。都心部の住宅街では、隣家の敷地との距離が狭く、足場の設置が難しいケースも多いです。その場合には、隣家の家主に許可を取り、足場の設置スペースを借りる必要が出てきます。

隣家との距離が近い場合には、足場の設置を許可してもらえるよう、事前に相談しておくと安心です。

臭いの少ない塗料を選ぶ

隣家との距離が近く、近隣への塗料の臭いの影響が心配な場合には、できるだけ臭いの少ない塗料を使ってもらうよう業者に依頼してみましょう。外壁塗装で使われる塗料には、水性・油性の2種類があり、水性の塗料は耐久性が落ちる代わりに工事中の臭いが少ない傾向があります。

外壁塗装で使用する塗料は、自宅に合ったものを選ぶのが一番ですが、周囲への臭いの影響も考慮しながら選択しましょう。

耐用年数が短い塗料は避ける

15坪の家の外壁塗装では、塗装面積が少ないことから、選ぶ塗料のグレードによる価格差が少ない傾向にあります。たとえば、坪単価で5,000円と1万円の塗料があった場合に、100坪の住宅では50万円と100万円で50万円の差が生まれますが、15坪の住宅では7万5,000円と15万円で7万5,000円の価格差です。

このようにグレードの高い塗料を使っても塗装費用が大幅に上昇することがないため、安い塗料を選ぶよりも、住宅の耐久性や機能性を重視して塗料を選ぶことをおすすめします。

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まとめ

15坪の住宅で外壁塗装を依頼した時の費用相場は、30万円〜60万円です。ただし、ここで言う「15坪の家」とは、建築面積ではなく、延床面積を指していることに注意してください。

外壁塗装費用の内訳には、塗料代や人件費・工事費などが含まれており、なるべく複数の業者から見積書を取り寄せることにより、相場よりも安く塗装工事を依頼することができます。ただし、隣家との距離が近い場合には、足場の設置スペースがあるかどうか事前に確認しておく必要があります。近隣に配慮して臭いの少ない塗料を選ぶことも大切なので、信頼できる業者に相談しながら外壁塗装を進めましょう。

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