2024-04-05 07:00:22 更新

55坪の外壁塗装の費用相場はいくら?適正価格の内訳と高額になるケースを解説

55坪の外壁塗装の費用相場はいくら?適正価格の内訳と高額になるケースを解説
編集者プロフィール
輿石 雅志
1972年生まれ。早稲田大学理工学部応用化学科卒業。40万人以上の方が利用している国内最大級のマッチングプラットフォームを提供する外壁塗装に特化した無料相談サイト「外壁塗装の窓口」を運営。著書に「マイホームの外壁塗装 完全成功読本」(幻冬舎出版)。
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55坪の延床面積の住宅では、外壁塗装費用の相場として100万円〜170万円が目安となります。ただし、同じ55坪の住宅でも、建物の階数や形状、築年数などによって費用相場が変動することがあります。屋根塗装を同時に依頼する場合や、外壁の劣化が激しく補修工事が必要となる場合には、200万円以上の見積もりとなることも珍しくありません。

本記事では、55坪の外壁塗装費用の相場とともに、適正価格の内訳や、相場よりも高額になるケース、外壁塗装業者を選ぶ時の注意点などについて解説します。

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55坪の外壁塗装の費用相場は100万円〜170万円

55坪の外壁塗装の費用内訳

55坪の外壁塗装の費用相場が高額になるケース

55坪の外壁塗装を依頼する時の注意点

まとめ

55坪の外壁塗装の費用相場は100万円〜170万円

55坪の家で外壁塗装を依頼した場合、費用相場は100万円〜170万円が目安です。外壁塗装にかかる費用は、使用する塗料のグレードや塗装面積によって異なるため、100万円を下回るケースもあれば、200万円以上の請求になるケースもあります。自宅の場合で必要となる外壁塗装費用を正確に把握するためには、塗装業者に現地調査を依頼して、正確な見積もり金額を出してもらうようにしましょう。

なお、本記事で解説している「55坪の家」とは、建築面積や敷地面積ではなく、「延床面積」を指すことに注意してください。たとえば、1階部分が30坪、2階部分が25坪の広さの住宅の場合、建築面積は30坪ですが、延床面積は各階の広さを合計した55坪です。

そのため建築面積が55坪の家の外壁塗装費用は、延床面積で表される「55坪の家の外壁塗装費用」とは異なる点に注意が必要です。

なお、坪数ごとの費用相場は下記のページで解説しているので、55坪以外の外壁塗装費用も把握したい方はぜひ参考にしてください。

関連記事:【2024年版】外壁塗装の費用相場はいくら?10坪〜100坪の適正価格と安く抑えるコツ

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55坪の外壁塗装の費用内訳

55坪の外壁塗装費用には、使用する塗料の料金や人件費など、さまざまな費用が含まれています。ここでは外壁塗装費用の内訳として、以下の4つの項目をご紹介します。

  • 塗料代
  • 人件費・工事費
  • 足場代
  • その他の費用

それぞれの内訳を細かく解説しますので、業者が作成する見積書をチェックする時の参考にしてください。

塗料代

塗料代とは、外壁塗装工事で使用する塗料の原材料費を指します。メーカーから仕入れた価格に業者の利益を載せた価格となっており、塗料の平米あたり単価に塗装面積を掛けて求めることができます。55坪(約180m2)の住宅の塗装面積は、1.2倍の係数を掛けた約216m2が目安です。下記の表にある平米あたりの単価と、約216m2の塗装面積をもとに、塗料代の総額を計算します。

たとえば、平米単価3,000円のフッ素塗料を使用した場合、「216m2 × 3,000円 = 64万8,000円」が塗料代の目安です。

種類 耐用年数 m2あたり費用相場
アクリル塗料 約5年~8年 約1,000円~1,800円
ウレタン塗料 約8年~10年 約1,700円~2,500円
シリコン塗料 約10年~15年 約2,100円~3,500円
ラジカル塗料 約8年~16年 約2,200円~4,000円
フッ素塗料 約15年~20年 約2,000円~5,000円
セラミック塗料 約10年~25年 約3,500円~5,000円
無機塗料 約20年~25年 約3,500円~5,500円

外壁塗装で用いられることが多いのは、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「フッ素塗料」の3種類が中心です。グレードの高いものほど費用相場は高額となりますが、耐用年数が高く、汚れや紫外線などにも強い性質を持ちます。今後長く住み続ける予定がある場合には、耐久性の高い塗料を選んで塗り替えの頻度を減らすことで、トータルコストを抑えられることも多いです。

なお、各塗料についての詳しい特徴や塗料の選び方については、下記のページもご覧ください。

関連記事:外壁塗装の塗料4種類の選び方を解説!相場・耐用年数から最適な塗料を選ぼう

人件費・工事費

外壁塗装で発生する人件費は、塗装作業を担当する職人の方々をはじめ、営業スタッフや事務スタッフのサービスを受けるために欠かせない費用です。主に職人の方々の稼働日数で決まるため、工期が長いほど高額に、短いほど少額になる傾向があります。

また、塗料の飛散を防ぐためのネットの設置や養生、高圧洗浄などの作業に発生するのが工事費用です。外壁塗装工事で計上されることの多い項目として、以下が挙げられます。

作業内容 費用相場
飛散防止ネット 150円~400円/m2
養生 200円~300円/m2
高圧洗浄 250円〜450円/m2
シーリング(打ち換え) 700円~1,500円/m
シーリング(増し打ち) 500円~1,000円/m
軒天(軒裏) 800円~1,600円/m2
雨どい 800円~1,800円/m
雨戸 2,000円~4,000円/枚
廃棄物処理 10,000円~30,000円/式

いずれも面積・長さ・枚数などの単価で計算され、見積書を確認することで詳細な内訳を知ることが可能です。外壁の劣化が激しい場合、下地の補修やシーリング(外壁の継ぎ目)の補修が必要となることもあり、塗装費用とは別途上乗せされて計算します。

なお、トータルの費用を浮かせるために外壁塗装と屋根塗装を同時に実施するケースも多いですが、屋根塗装にかかる費用も工事費として計上されます。

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足場代

外壁塗装における足場代は、職人の方々が安全に作業するために欠かせない費用であり、設置面積に平米単価を掛けて計算することが一般的です。足場代の平米単価は、800円〜1,200円/m2が相場です。

55坪(約180m2)の住宅の場合、塗装面積は約216m2、足場は外壁から少し離して設置されるため、外壁面積を1.3倍した約280m2が設置面積となります。この広さに800円〜1,200円/m2を掛けると、22万4,000円〜33万6,000円が足場代の相場と算出できます。

ただし、以上の計算は建物の延床面積から簡易的に計算した金額であり、凹凸が多い複雑な形状の建物など、足場の設置面積が増える住宅ではもう少し高額となる点に注意してください。

その他の費用

その他の費用に含まれる項目には、事務手数料や交通費・駐車場代、廃材の処分費用などが挙げられます。業者からの見積書では「諸経費」としてまとめられているケースが多く、工事費用全体の2割ほどが目安です。もし費用全体の2割を大きく超えるようであれば、諸経費の内訳について詳しく見積もりを出してもらえるよう、塗装業者に依頼してみると安心です。

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55坪の外壁塗装の費用相場が高額になるケース

55坪の住宅で同じように外壁塗装を依頼した場合にも、以下のような条件に当てはまると、見積もり金額が相場よりも高額となるケースがあります。

  • 建物の階数が多い
  • 建物の形状が特殊である
  • 建物の築年数が経過している
  • 屋根塗装を同時に依頼する
  • 外壁塗装の繁忙期に依頼する

相場よりも高い料金が請求される理由や、安く抑えるためのヒントについてご紹介します。

建物の階数が多い

延床面積が同じ55坪であっても、平屋なのか2階建てなのか、3階建てなのかによって費用相場は大きく異なります。建物の階数が多いほど、足場の組立・解体費用が追加で必要となるほか、工期も長くなる傾向にあるためです。

建物の形状が特殊である

同じ55坪の家で比較すると、正方形や長方形に近い形状ほど塗装費用は安く、複雑な形状になるほど塗装費用は高額となります。凹凸が多い外壁は塗装面積が増加し、塗料の使用量や作業量が多くなることが理由です。

建物の築年数が経過している

築年数が古い住宅で外壁塗装を依頼する場合、劣化した外壁の補修工事や張り替え工事が必要となるケースも多いです。塗装工事ではなく外壁の張り替え工事となれば、工事の規模が大きく費用相場も高額となります。外壁塗装は、外壁が傷んでしまう前に定期的に塗り替えを行うことで、建物の耐久性を高めることが可能です。そのため塗料の寿命である10年〜20年後に、しっかりとメンテナンスすることが重要です。

屋根塗装を同時に依頼する

外壁塗装とともに屋根塗装を同時に依頼すると、一度の塗装費用は高くなります。外壁塗装に屋根塗装を追加で依頼する場合、20万円〜40万円の請求が行われるのが相場です。ただし、同じ足場を使って塗装を行い、職人の方々の稼働時間も短縮されるため、別々で依頼するよりもトータルコストは安くなります。屋根のメンテナンスを検討している場合には、外壁塗装と同時に依頼するのがおすすめです。

外壁塗装の繁忙期に依頼する

外壁塗装は屋外の作業が中心であり、塗料を乾かす時間が必要なことから、気温や天候が安定している春・秋のシーズンが繁忙期となっています。引っ越し・転勤シーズンも重なることから、春・秋に依頼する外壁塗装は、相場よりもやや高めの見積もり金額を提示されることが多いです。

近年では塗料の品質が向上し、夏場や冬場にも外壁塗装が行えるようになりました。夏は日照時間が長く、冬は空気が乾燥しているため、塗料が乾きやすい季節でもあります。塗装費用を節約したい場合には、夏や冬の時期に依頼することをおすすめします。

ほかにも外壁塗装を安く依頼するための方法を下記のページでまとめているので、こちらも参照してみてください。

関連記事:お金がなくても外壁塗装できる8つの方法とは?費用のコストカット方法も紹介

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55坪の外壁塗装を依頼する時の注意点

最後に、55坪の家で外壁塗装を依頼する場合に、気をつけたい注意点について2つ解説します。

複数の業者から相見積もりを取り寄せる

外壁塗装を依頼する業者を選ぶ時には、1社の見積もりだけで契約を決めるのではなく、必ず複数の業者の見積もりを取り寄せるようにしましょう。同じ塗料・同じ塗装面積で条件を揃えた相見積もりを取ることにより、自宅の場合の費用相場を把握することに役立ちます。それらの業者のうち、担当者の対応が良く見積書が丁寧で、相場よりも割安な塗装業者を選ぶと、最後まで安心して工事を任せられるでしょう。

関連記事:外壁塗装では相見積もりが不可欠!費用を抑えて信頼できる業者を選ぶためのポイント

格安工事や訪問営業に要注意

外壁塗装業者の中には、「足場代無料」などのセールストークで格安料金での工事をアピールする業者や、訪問営業でキャンペーン価格・期間限定価格を押し出してくる業者も存在します。そうした業者の中にも優良業者がいないとは限りませんが、念のためその場で契約を即決することは避けて、ほかの塗装業者の見積もりと比較しながら検討すると安心です。

関連記事:外壁塗装の見積もりは何社取れば良い?見積書のチェックポイントと費用相場を解説

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まとめ

55坪の住宅で外壁塗装を依頼すると、費用相場は100万円〜170万円が目安となります。これらの費用には塗料代・人件費・工事費などが含まれており、建物の階数や形状、築年数などによって金額が変動します。屋根塗装を同時に依頼した場合も塗装費用は高額となりますが、別々に依頼する場合と比較すると節約効果を高めることが可能です。

ただし、外壁塗装を依頼する業者を選ぶ時には、1社の見積もりだけで決めるのではなく、必ず複数の業者の見積もりを取り寄せて比較・検討するようにしてください。格安工事をアピールする業者や訪問営業の業者で即決することも避けて、ほかの業者の見積もりをチェックしてから依頼することをおすすめします。

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